地鎮祭
敷地敷地に、その土地を守る神様(公神様)が棲まわれており、屋敷を守ってくれております。
突然、仕事に着手して神様を驚かせたり、傷つけたりすると怒りに触れる場合がありますので、着手前に工事の内容を神様に報告し、工事の安全と、家門の繁栄を祈願するという事が目的とされており、神主にお祓いをお願いします(地祭りとも言います)。但し、仏式で行う場合もあります。
1.段取り(準備)
施工工務店が決まったら、日時の打合せを早めに行い日程を決め、知り合いの神主さんがいない場合は、工務店に式場の準備も含めて頼んだ方がよいです。日取りは神主さんに相談の上、決めた方がよい場合が多いです。
式の時間は30分程で終了します。できるだけ、建主様はもとより、ご家族の方々も時間の都合をつけて御出席されたほうが良いと思います。服装は、特にこだわりません。
工務店は早めに現場に行き、整地を行い、竹と縄で四方を囲み、祭壇の準備を終えておきます。盛り砂を忘れないようにして下さい。
2.神饌物(祭壇に飾るお供え物)
~仙台の場合~ (量については神主さんによって違ってきます。)
・水 ・塩 ・米 ・火(ろうそく) ・お神酒 ・鮮魚(赤身) ・果物(季節のもの)
・海の幸(昆布、するめなど) ・山の幸(野菜、特に根菜) ・初穂料(俗に謝礼金)
3.式の進め方
神主さんが、口頭で指示をしてくれる場合が多いですので指示に従ってください。前もって手を洗ったり、口をすすいでおいて下さい。
《1》着座(ちゃくざ)
イスのない場合は、建主様と奥様、設計者、施工者が前列に。
ご家族、ご親戚が2列目以降、工事関係者は後列に並んでください。
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《2》修祓(しゅうばつ)
神主さんが、祭壇と出席者全員をお祓いします。参加者は頭を下げてください。
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《3》降神(こうしん)
神主さんが、祭壇に神様をお呼びします。参加者は頭を下げてください。
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《4》献饌(けんせん)
神様にお供え物を奉げる儀式で蓋があるものは、蓋をはずします。
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《5》大祓詩奉唱(おおはらいしほうしょう)
神主さんが、これから始めさせていただきますと、神様に伝承します。参加者は頭を下げてください。
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《6》祝詞奉唱(のりとそうじょう)
神主さんが、工事始まりと工事の安全、家門の繁栄を祈願します。
参加者は頭を下げてください。
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《7》清祓い(きよはらい)
敷地の四方を水、塩、米等でお祓いをします。
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《8》地鎮の儀(じちんのぎ)
盛砂に鎌、鍬、鋤をもって作業を行います。
1.苅初の儀(かりそめのぎ)=鎌(カマ)→設計者
2.穿初の儀(うがちぞめのぎ)=鍬(クワ)→施工者
3.地曳の儀(じびきのぎ)=鋤(スキ)→建主様
(但し、神主さんの指示に従って行う場合が多いです)
【作法】
イ.軽く頭を下げて祭場の中に入ります。
ロ.神主さんが用具を持って待ってますので、一礼して用具を受け取ります。
ハ.祭壇の前方に盛砂が用意してありますので、静かにその方へ進みます。
ニ.腰をしっかり据えて構え、掛け声をかけながら3回、それぞれ用具の作業要領で動作をします。
ホ.用具を神主さんに返し、一礼して退場します。
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《9》玉串奉典(たまぐしほうてん)
玉串<榊(さかき)の枝に紙重(しで)を付けたもの>を建主、設計者、施工者等々の順に祭壇に奉げます。
【作法】
イ.軽く頭を下げて、祭場に入ります。
ロ.一礼して神主さんから玉串を受け取ります。
葉先が左手、元が右手になるように渡されますので、そのまま両手で受け取ります。
ハ.祭壇の前で一礼し、玉串を祭壇に供えます。
葉先を前方に向けてから、葉先を右方向(時計廻り)に廻しながら元を神前に向けて祭壇に供えます。
ニ.一歩下がって、二拝(礼)・二拍手・一拝(礼)の形で礼拝します。
(一歩下がって2回頭を下げ、2回拍手を打ち、1回深く頭を下げ、祈念します。)
ホ.神主さんや参列者に一礼して、元の位置に戻ります。
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《10》撤饌(てっせん)
神事の終了を告げ、蓋を元に戻します。
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《11》昇神(しょうしん)
神主さんが、神様をお送りします。参加者は頭を下げてください。
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《12》退下(たいげ)
神主さんが、祭場から退場します。
儀式が終了後、お神酒で乾杯します。お神酒で体の内部まで清めるという意味もありますので、僅かでも飲んでください。但し、飲み過ぎに注意してください。
『地鎮祭にかかる費用』
・神主さんへのお礼(初穂料)=2~3万円程度
・お神酒、米、塩、山の幸、海の幸などの神饌物=1万円程度
計=3~4万円程度
宅や宅地が凶相だと、病気にかかりやすくなったり事故に遭遇したり家業が衰退するなんてことが、 昔から言われています。住宅等を新築する際は、よい地相と家相であるようにしたいものです。